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フランスの子どもはなんでも食べる〜好き嫌いしない、よく食べる子どもが育つ10のルール
本, カレン・ル・ビロン
によって カレン・ル・ビロン
3.8 5つ星のうち 8 人の読者
ファイルサイズ : 20.55 MB
内容紹介 カナダからフランスに引っ越した著者は、フランス人の子どもたちと自分の子どもたちは食べ物に対する向き合い方が根本的に違うことに気がつく。 偏食でスナック菓子が大好きな自分の子どもたちに比べて、 長時間行儀よくテーブルにつき、出されたものは何でも喜んで食べるフランス人の子どもたち。 「この違いはどこからくるの?」 本書は、カナダ人のママがフランスの田舎に住み、文字通り体当たりで学んだ、 「フランスの子どものように何でも食べる子どもを育てるコツ」をまとめた1冊。 出版社からのコメント 各国でベストセラーになった、子どもの食事に悩むすべての親に贈る、フランス式食育のコツ! 「子どもがご飯を食べてくれない」「お菓子しか食べない」「好き嫌いばかり」… 子どもの「食」に関する悩みは、子育てにおいて多大なストレスとなって親に(そして子どもにも)ふりかかる問題です。 子どもには色々なものを食べさせ、できるだけ加工食品は避けるべき、 とわかってはいても、食習慣を変えるのはなかなか難しい... というのは日本・カナダ(北アメリカ)の親の、共通の悩み。 カナダに住む著者も、保育園に通う2人の娘の、 ・野菜嫌い(ポテトが唯一の食べられる野菜) ・チーズ、ヨーグルト、マカロニやサンドイッチなど白いものが嫌い ・初めての食べ物を受けつけない ・妹も姉の好き嫌いをマネしていく …こんな食習慣に悩んでいるママでした。 しかし、夫の生まれたフランスに1年間住む中で、フランスの子どもたちの豊かな食習慣に触れ、 「子どもの食事は親次第」ということに気づきます。 そこで著者は、「家族の幸せと健康のための食事」を手に入れるため一念発起。 試行錯誤を繰り返し(時に手痛い洗礼を受けながら)、 フランス人にとっては当たり前の習慣の中から 親がどのように食の教育を子どもにすればいいかを学び、 誰でもすぐに実践できる10のルールを導き出しました。 食育や子育てに役に立つだけではなく、 家族でのてんやわんやのフランス暮らし記としても楽しめる1冊です! 内容(「BOOK」データベースより) 子どもは好き嫌いが多いのがあたりまえ?食べたい時に食べさせないとかわいそう?お菓子がないと静かにしていられない?食卓にじっと座ってなんかいないもの?子どもの食事に悩むすべての親に贈る、フランス流食育のコツ。 著者について 著者:カレン・ル・ビロン ブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。 訳者:石塚由香子、狩野綾子(まちとこ) 様々な得意分野を持った、子育て中のお母さんが集まる編集チーム「まちとこ」のメンバー。女性向け、お母さん向けのコンテンツ制作、編集、執筆を得意とし、編著に『おとなごはんと一緒に作るあかちゃんごはん』(日東書院本社)『忙しいママでもラクラク作れる子どもが喜ぶお弁当』『小さなお店のつくり方 育児しながら起業編』(辰巳出版)などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ル・ビロン,カレン ブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、フランスの子どもはなんでも食べる〜好き嫌いしない、よく食べる子どもが育つ10のルールに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
【本書には直ぐに実践して直ぐに結果が出るTipsはない】結論から言うと、本書の「10のルール」の中に日本の子どもの食べず嫌いを直ぐ様修正に導くようなヒントは無い。もし「◯◯すると野菜や魚をもりもり食べてくれるようになった」等と具体的なTips集を期待しているならば別の書籍を探した方がベター。もしかすると逆に本書の中で理想とされる「食べる」の世界観の違いに打ちのめされ絶望しまうかもしれないから。【本書の概要を改めて】本書ではカナダ及び北米に生活圏を持つ大学教授の筆者-非常に有能ではある一方、食習慣には酷く無頓着-が夫の故郷であるフランスで“食文化”の違いに驚き、戸惑い、悪態をつきながらも、自身の有能さを発揮してフランスの食文化とは何かをアメリカのそれと対比しながら、家族の食習慣を見つめ直す奮闘記がテンポ良く綴られ、まとめられて行く(翻訳も素晴らしい)。筆者は劣悪な“食環境”にある北米圏で育ち、また似たような境遇を自分の子ども達にもさせていた所、フランスの食文化に触れて驚くのだが、それは先進国の中でも飛び抜けて肥満率が高く、ファストフードの最先端をひた走る北米圏に住まう人々ならではの反応とも言える。しかし本書を手にとった我々は良くも悪くも日本人である。本書中では「平均寿命も長く肥満率も低いフランス」として紹介され、(それらの結果を鑑みるなら)“フランスは正しい”との結論に至るのだが、日本人はそのフランス人よりもさらに長い平均寿命を持ち、肥満率も低く、“和食”と言う世界に誇れる食文化を持っている。したがって我々日本人が同書を読んでも北米人が驚き、意識改革を余儀なくされたような驚きや発見は残念ながら得られない。以前、中国人教師が日本の小学校の給食の様子を観て「生涯忘れられない光景」と評したらしいニュース記事を思い出さずにはおれないが、児童自身が給食を運び、取り分け、食事開始のあいさつまでは行儀良く待ち、後片付けをする、日本人には至極当たり前の日常を中国人から見るとそうだったと言う話が、本書の核なのだ。【食文化から“フランス”を知る】では日本人にとって本書は手に取るに足らない一冊かと言われればそれは否定したい。有能な大学教授が冷静に、そして情熱的に分析した“フランスの食に対する意識”を知り、それに端を発し“フランスの子育て”“子どもを取り巻く環境と大人たちの態度”“フランスの政策”を体系的に学ぶ事が出来る。しいてはフランス料理がなぜフランス料理たらしめるのかの観念をも、大袈裟に言えばフランス人がなぜフランス人なのかのイデオロギーまで垣間見る事が出来る。中でも筆者が感じたこの“フランス人のイデオロギーに基づく子育て”を北米のそれと比較し、バッサバサと切り捨てるのは小気味良い。少々抜粋すると、アメリカでは幼い子どもの頃から多くの選択肢を与え、選ばせる事で「自立を促す」とするが、フランス人は全く別のアプローチで「自立」を促すのだ。数々の野菜や米、魚とハンバーガーの選択肢を与えれば、子どもがハンバーガーを選び続けるに決まってるし、それが自由や自立だとは言わないのがフランス流である。【日本の子育て・食生活の再評価】前述のように、アメリカでの「自由と自立」をフランスと比較すると、20世紀日本の子育て環境や食生活に実に良く似ていると再認識させられる。アメリカ人が堂々と主張してきた「これが近代的な食生活と子育てだ」を異文化に触れた筆者が見つめ直す様は、昨今、先進国の中でも犯罪率の低さでは常にトップクラスで殊性犯罪や強盗殺人等の凶悪犯罪に至っては極端に少ない日本の子育てが着目されるのと似ているように思える。何歳まで「抱っこ」や「授乳」「入浴」「就寝」につきあうかが顕著な例で、入浴や就寝はやもすれば児童虐待で親が逮捕されてしまうのだが、日本人の犯罪率の低さを紐解けば、行き着く先は幼少期のスキンシップであるのではないかと言う考察だ。ショッピングセンターに連れて行き「自由に好きなものを手に取りなさい」と言えば、子どもがハンバーガーとピザとアイスクリームをカゴに入れる。その“自由で自立心を育む”アメリカ型子育てが正解かどうかは、筆者流に言えば、アメリカ人の肥満率、糖尿病人口、平均寿命を見れば一目瞭然だ。奇しくも、大学教授の筆者でさえ、親と自身が行った食生活や子育てをそのまま自分の子どもに適用してしまう。彼女の場合フランス人の夫と結婚した事でそれを見直す機運に恵まれるのだが、多くのアメリカ人が自分達の食生活(すなわち子育て)に無頓着で、食に無頓着な大人を大量に育て、その大人達がまた無頓着な子育てをすると言う負のスパイラルに陥っている事に気が付けないでおり、本書はそうした多くの北米圏へ対しての警告書とも受け取る事が出来るし、本書が北米圏で受けいれられたのも頷ける。しかし、重ねて書くが、我々は日本人だ。【日本を取り巻く残念な環境】本書を読むに連れてアメリカ人とフランス人がなぜ相見えないかも感じ取る事が出来るが、フランス人が(大多数の日本人からみて)羨ましいのは自分達が良いと思っている事は他人・他国から何と言われようとも堂々と良いと言い切れる所だろう。筆者のように教養がある人物であれば、タイトルである「何でも食べる子ども」から一人の人間が死ぬまでを国家戦略として考え、自国の情けなさを憂う事も出来るだろう。しかし同じシチュエーションで堂々と「日本の子育ての方が素晴らしいよ」と言える日本人は殆ど居ないように思える。アメリカ人の正しい・正しくないに無関係に自信満々の態度や学歴・経歴を観て、逆に「あぁ、アメリカの考え方の方が素晴らしいね」と認めてしまう人も出てくるのは想像だに難くない。そして残念な事に日本は過去にもまして北米化している。日本での食は端的に言えばファッションである。何をどう食べるかではなく、ブランドを食べるのだ。本書の読後にインターネットで軽く検索すると、次のような結果が得られたスターバックスの数(2015年)・フランス 84店舗・アメリカ 11,234店舗・日本 988店舗マクドナルドの店舗数(2010年)・フランス 1,161店舗・アメリカ 13,381店舗・日本 3,686店舗さらにフランスでは小売業の営業時間が18時30分に制限されている州もあるが、日本では24時間コンビニエンスストアで買い物が出来る。このように長年に渡り日本は世界経済の従順な消費者として長い歴史を歩んでしまったので、本書で得た知識を実行しようにも、日本と言う環境がそれを許さないのだ。【日本人としての本書への向き合い方】このレビューの冒頭で「世界観の違いに打ちのめされ絶望しまうかもしれない」と元も子もない書き方をしたが、事実それ程に現在の日本の子育て環境は難しい事象に直面していると言ってもいい。本書を読めば読むほど、これを実現するのは不可能だと思わせることばかりが日本を取り巻いている。他の子が食べ物を口にしていれば我が子が不憫だと与える。本書で得た知識を実践しようにもダブルワークやシングルマザーは無理だ、夫の同意や協力が得られない、祖父母が常に何かを与えてしまう、幼稚園が、保育園が・・・等、フランスとの環境の違いは埋めようがないように思える。泣いてる子どもに声を掛けたら不審者と疑われ、そのリスクを嫌う大人が見て見ぬ振りをし、知人や親戚の子さえ叱れない・叱られない環境。では本書は、日本人には役に立たない理想論を描いたに過ぎないのか?と言えば、それも違う。本書を読んで何となく懐かしく感じがするのは、このフランスの子育て論が20世紀の日本を思い起こさせるからではないだろうか(もちろん当時の全てが良かった訳ではないが)。フランスと言う国は一人の人間が生を受けてから健康的に生きて死ぬまでの観念を可視化しようと取り組んでいるように見える。食に対する姿勢や拘りはその中の一つの要素であり、だからこそブレないようにも見える。日本はその歴史上、経済発展優先で欧米のスタイルを受け入れてしまい、良かった点まで失ってしまったが、最近では「スローフード文化」も見直されつつある(体形的な子育て論としてではなく、あくまでも地産地消でゆっくり食べましょう、に留まる取り組みでしかないが)。したがって本書で得た知識を全てそのまま実行するには相当の覚悟が要るし困難が予想されるものの、20世紀の日本の子育ての良かった点を再評価しつつ子育ての方針を見直し、その為に今、どのように食と向き合っていくかを決定づける一助となれば本書を手にした価値は十分にあるのではないだろうか。最後に、本書は食べず嫌いを直ぐに修正出来るような小ネタは何一つ書かれていない。その替わりに人生における食生活の重要さを説いている。子どもはいずれは大人になり、また子育てをすると言う当たり前の事象を体系的に捉え、中でも食育の重要性を丁寧に説き、10のルールにまとめたものだ。褒めすぎでなければ「フランス人の哲学書」と言える一冊。ただしサブタイトルの「よく食べる子どもが育つ10のルール」は「10の習慣」の方が妥当で、帯の「フランス式食育がこんな悩みを解決!」は「自立した子どもを育てるフランス式食育!」くらいに留めた方が良かったかも。子どもの好き嫌いがどうこうではなく、子育て方針の大枠に迷ったり、出産を控えたご夫婦にはおすすめしたい一冊です。サクサク読めます。
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